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畳の知恵袋

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知れば知るほど、畳の魅力が見えてきます~畳の知恵袋~Tatami Wisdom Bag

日本の建築とずっとともにある「畳」。時代の流れに合わせて多様化しながら、古き良き日本の生活文化を支え続ける。そんな畳を、もっと知ってみませんか? こちらでは創業70年の畳の老舗「KLASS」が、畳の基礎知識やお手入れ方法などをご紹介します。

畳の基礎知識

畳の基礎知識

畳は古くからある伝統的な内装材ですが、時代の移り変わりに合わせてそのバリエーションはどんどん多様化してきました。現代日本の暮らしに合ったサイズ・素材も登場。より選びやすく、より使いやすいスタイルの畳がたくさんあります。

さまざまなサイズ
本間間(ほんけんま) 五八間(ごはちま)
他の呼び方 京間(きょうま)、関西間(かんさいま)とも呼ばれます。 江戸間(えどま)、田舎間(いなかま)、関東間(かんとうま)とも呼ばれます。
サイズ 幅95.5×長さ191cm
長さが6.3尺あるところから六三間と呼ばれます。
幅88.0×長さ176cm
長さが5.8尺あるところから五八間と呼ばれます。
地域 関西の京都、大阪、紀州から中国、四国、九州で多く使用されています。 関東、東北、北海道など東日本で標準的なサイズで、現在では全国的に使用されています。
三六間(さぶろくま) 団地間(だんちま)
他の呼び方 中京間(ちゅうきょうま)とも呼ばれます。 歴史が新しいサイズなので、他の呼び名は特にありません。
サイズ 幅91.0×長さ182cm
(「幅3尺、長さ6尺」が語源です)
幅85.0×長さ170cm
地域 愛知、岐阜、三重の中京地方を主とし、福島、山形、岩手の東北および北陸地方の一部と沖縄、奄美大島で使用されています。 近年新築された家屋に多く、公団住宅、アパート、マンションなど、共同住宅や高層住宅のほとんどで使用されています。
  • 当社製品は基本的に、本間、五八サイズを採用しています。
いろいろな素材
国産表 生産地によって色調・光沢・地合いが異なり、さまざまな表情を楽しめるのが国産表の特徴です。価格は中国産より高くなりますが、中国産よりも自然な色合いで繊維にねばりがあり、耐久性に優れています。普及品から特選品まで豊富に揃うため、質感や見た目にこだわって選ぶ楽しさもあります。
中国産表 価格が安く、近年急速に普及しました。品質は中~下が中心で、集合住宅や賃貸住宅などに多く使われています。
化学表 天然のい草ではなく、新素材を使って畳表風に仕上げたものです。和紙やポリプロピレンなど、原料はさまざまです。 価格の面では、中には天然のい草より割高なものも。その分、耐久性が高くなっています。変色やダニ・カビの発生もほとんどありません。ただ、天然のい草のような自然の風合いには欠け、畳特有の香りもありません。

畳の雑学

畳は「たためる」からタタミ?

実は、畳の語源は「たたむ」。「畳」というのは、折り重ねて、たためる敷物全般を指す言葉だったと言われています。現代で畳と言えば和室に敷き詰められているものですが、かつては何枚も重ねられ、その上に座ったり寝ころんだりしていました。そして、使わないときは重ねて保管し、祭事のときなどに使用されていたのです。

畳の縁を踏んではいけない?

理由その1:畳はとっても高級品

平安時代、畳は大変な高級品で、高貴な方々が愛用するものでした。縁も手が込んでいて、絹や麻などの布地を藍染めなどの植物染めにして製作。部屋の主の身分を表す紋様や彩りが定められていました。

植物染めは色飛びしやすく、踏んでしまうとせっかくの色が落ちてしまいます。また、麻の耐久性も低く、すぐにすり切れてしまうという面があったのです。そこで、大変高価な品が傷んでしまわないように、できるだけ縁を踏まないようにと考えられていました。

理由その2:縁に込められた意味を重んじて

畳の縁には、格式を重んじてお寺の宗派、皇室、武家、商家などの流れを汲んだ家紋を入れた「紋縁」というものがあります。この家紋を踏むことは、ご先祖や親の顔を踏んでしまうのと同じこと。畳の縁を踏まないことが武家のたしなみであり、商家の心得であると考えられていました。

また同じように、動植物などの生き物の柄が入った縁も多いことから、生き物や草花を踏みつけることを避け、「心優しく静かに歩くべし」という躾も。これらの思いやりの心が、現代の「畳の縁は踏まない」というマナーとして残っているのです。

畳のお手入れ方法・注意事項

畳のお手入れ方法・注意事項

使用前には畳表を乾拭き

新調した畳表には、い草を保護するために行う泥染め加工が施されています。色ムラに見えたり衣類に泥(白い粉のようなもの)がついたりすることがあるため、新調した畳は、まず乾拭きをして泥を落としてから使用します。

湿気・乾燥を避けましょう

畳表には調湿機能があります。これは畳の大きな魅力の一つですが、湿気の多い場所、反対に乾燥がひどい場所での使用は避けるようにしましょう。また、畳の上にカーペットなどを敷いてしまうと、畳の呼吸を妨げることになります。カビ・ダニの発生原因にもなりますので、畳はぜひそのままで、お使いください。

色落ち・色移りに注意

色染めしたい草は、摩擦や水濡れによって色落ち・色移りすることがあります

こまめな掃除が一番!

掃除機は畳表の目に沿って静かにゆっくりと。畳のすき間や下も掃除しましょう。汚れがついたら乾拭きし、畳表の目に入った汚れはブラシなどを使って、優しくこすり出すようにして落とします。

保管はまず湿気を避けて

畳の保管には、湿気の少ない暗所が適しています。収納する前には、しっかりと陰干しをして畳を乾燥させ、汚れを落としておきましょう。保管の際は、除湿剤などを置いておくことをおすすめします。

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